軽米蓮台野遊郭  (令和元年12月23日)

1929年に発行された「日本遊廓一覧」(上村行彰著『日本遊里史』春陽堂)によれば、岩手県所在の遊廓が18ヶ所記載されている。この本は1982年に藤森書店から復刻され根強い人気があるようだ。

このうち岩手県分に関しては18ヶ所が記録されている。二戸地域は3ヶ所で、長嶺(二戸市)・北館(一戸町)・蓮台野(軽米町)にあった。

軽米の遊郭は、初めて見たとき寺社仏閣かと思った。天に聳える巨大さで、圧倒されたのを覚えている。最初は何の建物であるか判らず、その存在感に圧倒されてしまった。

近所の人から「何の建物」かと聞いても、歯切れの悪い答えしか返ってこなかった。建物の用途が判明して妙に納得したものだった。

軽米は、九戸街道(岩手県北部の二戸市と太平洋岸の久慈市を結ぶ街道)に発達した宿場町で、八戸藩の重要な土地だった。鉱山や林業などで賑い、往時は造り酒屋も数軒あったらしい。

20年以上前は、遊郭だった雰囲気を残す遺産として知られていたようだが、平成10年の大水害で、建物前面にあった庭園が大水害で破壊され、数年前にはこの建物自体が取り壊されたようだ。

歴史的建造物大好き人間としては、取り壊される前に保存を提言しなかったことが悔やまれてならない。





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